6566 要興業 聖なる夜に

クリスマスの朝、食卓でスウプを一さじ、すっと吸って美穂が、
「あ」
と、かすかな声をあげて
「髪の毛?」
スウプに何か、イヤなものでも入ってしまったかなと、と心配したら
「大丈夫」
美穂は、何事もなかったかのように、またひらりと一さじ、スウプを口に流し込み、すまして顔を横に向け、窓の外のすっかり葉の落ちた欅に視線を送り、そうして顔を横に向けたまま、またひらりと一さじ、スウプをその小さな唇の間に滑り込ませた。
「ねえ、合金くん。このナメコのスウプ、美味しいわね。ナメコのカリが滑らかで、たくさんのナメコが、私の口の中で、私の口の中がナメコでいっぱいで、ナメコでお口がいっぱい、、、、あ、、」
美穂の口から、ナメコが少し飛び出してしまって、なんだかその艶かしい様子に、僕のナメコなのかシメジなのかエノキなのか、例えていうならば、そういったモノたちが、僕の頭の中でいっぱいになって、それで思わず美穂にお願いしたんだ。

「ねえ、ナメコって10回言って、耳元で囁くみたいに」
「ナメコナメコナメコナメコナメコナメコナメコナメコオメコナメテカナメ」




という事で、要興業です。
まずは、前回の岡山精子同様にBSから確認してみます。


前回と違ってネットネットではないですし、とくにコメントはないです。単に、前回作ったこのフォームが気に入ったのでまた使いたかっただけ。
お気に入りの体位って、誰とでも試してみたくなるじゃないですか、つまり、そうゆうことかもしれないです。どういう事ですか?

前回の岡山製紙は、主に以下のストーリーでした。

中国の政策変更による廃棄物輸入規制により、古紙輸入量が大幅に減っている。
->それに起因して、日本から海外への古紙輸出価格が大幅に下落している
 ->国内製紙会社が古紙問屋から購入する古紙価格も下落しており
  ->製紙会社は原料調達コスト減と製品値上げ効果により、今後利益が増えるのでは?

これを書いた後に、ふと思ったんです。
古紙を集めている会社ってどこなんだろうって。シコシコしているのは君たちだけど、古紙を集めているのも、君たちなのかなって。

古紙回収フロー

下記の画像は、古紙ハンドブック2008に掲載されていた絵に、僕の方で何点か加筆したものです。

赤、青、緑部分が加筆部分です

これは、シュレッダー古紙の回収なんだけど、他の古紙も大体同じだと思います。
古紙問屋を中心にフローを見ると、右側が古紙問屋の販売先。国内の製紙会社に売る時には、「建値」で販売されていて、例えば現状だとダンボール古紙がキロ18円程度との事。
ここは、市場原理に基づく変動相場ではなく、業界原理に基づく固定相場って感じ。
一方、海外に輸出する際には、完全に国際市況を背景とした市場原理に基づいて価格が決定されて、現状安いとキロ5円程度のケースもあるとの事。

製紙工場は、市場原理に基づく価格よりずいぶん高く買っていて、素人目には???なんだけど、「リサイクルシステムを維持する為」というロジックらしいです。
それでもやはり、僕には?で、そんな事が持続可能なのだろうか。と思ってしまうんだけれど、まあ、そうゆう事みたい。
この前先輩が女性を食事に誘ったら、「みんなで行きましょう」って言われたらしくて、「なあ、これって脈ありだよね?」って言われて、僕には?だったんだけど、まあ、そうゆう事なんだと思う。

次に、古紙問屋の左側を見ると、こっち側は調達先。かつ、こっちは完全市場原理に基づく価格決定の世界。
古紙問屋としては、製紙会社向けに建値販売が維持できたとしても輸出販売価格が下落を続けている以上、調達価格を極限まで抑える、あるいは、逆有償(お金をもらって古紙を引き取る)という世界になっていってるのかと。

そう、そして、緑で囲った部分の産廃業者。要興業は、多分ここなんじゃないかなって、僕は思っているのです。
つまり、急激に下落する古紙国際市況の影響を、実はダイレクトに受けている企業。という事。


要興業の事業セグメント 利益率が高いのはどれ?

下記は2019年3月期の決算説明資料です。3つの事業区分に関しては売上のみ開示で利益については開示されてない為、推測出来る範囲で赤字で加筆しています。

子会社のヨドセイは、主に行政受託事業を行っており売上は1,830M。よって、要興業単体では収集運搬とリサイクルが主たる事業と推測されます。
ヨドセイの利益率5.2%に対して、要興業単体の利益率は10.5%
この違いはどこにあるのか? と考えた場合、確かに収集運搬・処分事業での先駆的な試みはあるかと思いますが、僕の予想は、リサイクル事業が圧倒的に高い利益率なんだと思っています。
ちなみに、このリサイクル事業というのは、ダンボール古紙の販売がメインとの事。
収集運搬で費用をもらって集めてきた古紙を、リサイクルとして古紙問屋に販売。という事であれば、実質タダで手に入れたものを有価で販売となりますので利益率は高いと思います。実際、BSを見ても棚卸資産はほぼ0です。

つまり、今回の仮説は
中国の輸入規制を発端として、古紙問屋が産廃業者から古紙を買い入れる単価が大幅に下落しているはず。
その結果として、利益の多くをダンボール古紙販売から得ていた要興業は更なる下方修正の可能性があり、現状の株価評価は高すぎるのでは?
となります。


古紙買取価格

下記は20年分の古紙買取単価の推移です。国際紙パルプ商事のHPからデータ取得した日経の市況データ。
2000年以降の古紙買取単価は基本的には右肩上がりで上昇です。
この、右肩上がりの古紙買取単価の上昇が、要興業にとってこれまで非常に有利に働いていたのでは。と思うのです。

では、なぜ古紙の買取価格は右肩上がりで上昇してきたのでしょうか。
古紙ハンドブック2019より

古紙を輸出でき、高く買ってくれる国(中国)があったから。という事だと思います。
この20年の要興業の利益の源泉は、中国の経済成長に伴う世界からの古紙調達。だったのかもしれません。
中国は、2020年末をもって、古紙の海外からの輸入を0にするとしています。これから、どうなるのでしょうか?


本当に、古紙価格と利益が連動?

下記は、前掲した古紙買取価格推移に、要興業のリサイクル事業売上及び全社粗利をラップさせたものです。
古紙買取市況に連動してリサイクル事業の売上が変動し、全社粗利が大きく影響を受けている様子が分かると思います。


実際に、古紙市況の下落を起因として、11/14に下方修正を出しています。
が、更なる下方修正があるのではと予想しています。

リサイクル売上(薄青色) 売上の割合は一番小さいですが、一番利益を稼いでるのでは。と予想しています。


現状の株価は妥当なのか?

現状の株価は妥当なのか?
そんなことが分かるなら、僕はその前に、もっと分かりたいことがあります。例えば、道ですれ違う女性の性感帯だったり、ブラのホックが前なのか後ろなのかだったり、あるいは、そう、世界がどうすればもっと良くなるのか。クリスマスの夜に、セックスしているカップルと、小田和正の歌番を見ながら要興業のブログを書いている僕と、その両者の間を隔てる、その壁の崩し方を。
PER高すぎじゃね?意識高杉高杉くんじゃね?

株を買っているのは誰? 売っているのは誰? ねえ、本当のあなたは誰?

大株主の推移です。
社員持株会が一貫して売りを浴びせてるんですが。。。。。。。なかなか珍しい会社ですね。。。

一方、今年9月にアクティビスト系のファンドが大量保有報告を出しています。
何らか会社に要求を出しているんでしょうね。で、要求無視したら、来年3月に株主提案しちゃうよって流れですかね。
大量保有報告の保有目的。

という事でまとめです。
・近いうちに下方修正を出す。に原たいらさん全部
・現状のvaluationは高すぎるように見える
・でも、アクティビストファンドが買ってるんだから、なんかすると思う。

何すると思うかって?

そんな事、どうでも良いです。

でも、重要提案行為が、
「経営陣は月に1回オシメをして勤務をする。と定款に記載。理由は面白いから」
だったら、良いなって思います。僕は喜んで賛成します。株持ってませんけど。
しかも、その提案を株主総会でするユナイテッドマネージャーズジャパンも、オシメをしていて。あれ、なんかあの人スーツごわごわしてない?って、会場がザワザワしだして、いや、まさかそんな訳ないって。いやでも、あのお尻のあたり明らかに、アテントじゃない??って、徐々にざわめきが大きくなって、
すごい上質なスーツを着た提案者が、絶叫気味に、「資本効率を高めることが、スチュワードシップコードが、ROICを意識した、保有不動産の流動化を行い、みなさん、我々は本気です。その証として、今ここで、私はオシメにおしっこをします!我々に賛同して頂ける方は、挙手を!日本の資本市場を世界標準にするために!!私は!!我々は!!本気で!kの提案を!!我々はアア!!今からアアアン!!!おしっk。。。。。。」

一瞬の静寂が総会会場を包んで、そして、少しの間の後に、会場全員の視線を浴びながら、そしてまたその視線を十分に味わいながら、提案者が恍惚の表情を浮かべて、全ての思いを放出した後に、少し悲しそうな顔をしながら、言うんだ。

アテントじゃなくて、パンパース履いてきちゃった。。って。




このブログを読んでくれた皆さんにとって、今年が良い年であったことを、また来年が良い年である事を、そして最後に、これからナメコの味噌汁を飲むたびに、「ナメコオメコナメテカナメ」っていう卑猥なフレーズが流れ続けるようになってくれる事を、祈っています。

Have a wonderful new year

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